心臓リハビリテーション
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心臓リハビリの有効性は、さまざまな効果が証明されております。その中でも代表的なものを挙げます。

①運動能力・体力が向上します。

運動能力が向上すると日常労作の運動強度が低下し、日常生活における息切れや狭心痛などの諸症状が改善します。運動能力の向上効果は性・年齢に関わらず認められます。また、もともとの運動能力が低いほど効果が大きいものとなります。

②骨格筋機能が改善します。

体力が向上する第一の要因です。運動療法を行うと、筋肉の量が増え、質も良くなり、楽に動けるようになります。そのため、同じ労作をしても心臓への負担は少なくなります。

③自律神経が安定します。

心臓病では自律神経活性が乱れます。これは不整脈や場合によっては突然死とも関係します。症状としては、脈が早くなったり、ドキドキしたりします。また、手足の血管が細くなって疲れやすくなったり、血栓の元になる細胞を活発にさせて血栓塞栓症の原因を作ります。運動療法を行うと自律神経が安定して、動悸や血栓の心配を減らすことができます。

④冠危険因子が改善します。

運動療法は血圧、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、総コレステロール、血糖値、体重などが異常である場合、これらを改善させ、冠動脈硬化症の再発予防に有効です。食事療法を併用すると、さらに有効です。

⑤末梢循環が改善します。

心臓病の人の手足が冷たいのは、血管が硬くて広がらないことが原因です。運動療法を行うと血管が広がりやすくなり、手足が温かくなります。体のすみずみまで新鮮な血液を運ぶことができるようになるため、筋肉への栄養補給もスムーズになります。これも運動療法によって心臓病の症状がとれる1つの要因です。

⑥生活の質が改善します。

運動療法は”生活の質”を改善します。生活の質とはやる気、希望、日常生活の快適さなどのことです。85%の患者様が「運動療法によって仕事への満足度、家庭生活、社会参加、性生活が改善した」と報告されています。

⑦精神面においても良好な結果があります。

心疾患患者様の約40%が精神的に不安定(うつ状態)になると言われています。精神的なストレスは冠動脈新刊患者様の状態を悪化させ、時には動脈硬化病変を不安定にします。運動療法は不安定な精神状態を改善してくれます。とくに集団で心臓リハビリテーションを行うと効果が高いと言われ、うつ状態が改善するだけで寿命が延びるとも言われています。

⑧生命予後が改善します。

研究により6ヶ月間の心臓リハビリにより、心筋梗塞の患者様の3年間の死亡率が52%も減少したことを報告しています。また、慢性心不全に運動療法を単独で行なった研究では生命予後改善効果と再入院率の減少をもたらすことが明らかになっております。このように心臓リハビリは、単に自宅退院、ADL(日常生活活動)の自立や復職にあるのみではなく、再発防止や生命予後の延長までを目指すものです。

(参考文献)

  1. 心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(201年改訂版)
    http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2012_nohara_h.pdf
  2. 心疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)
    http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2008_nagashima_h.pdf
  3. Witt BJ,et al:Cardiac rehabilitation after myocardial infarction in the community.J Am Coll Cardiol 44:988-996,2004
  4. piepoli MF,et al:Exercise training meta-analysis of trials in patients with chronic heart failure(ExTraMATCH).BMJ328:189,2004

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