栄養教室
「脂質異常症の食事療法」
2018年3月9日
会場の様子

今回の栄養教室は「脂質異常症の食事療法」というテーマでお話しさせていただきました。

脂質異常症の原因に家族性による遺伝もありますが、生活習慣によって疾患になる方がほとんどを占めます。暴飲暴食による肥満からなるさまざまな病気。たとえば糖尿病、肝機能障害、腎機能症等です。食事以外に運動不足、長期にわたる多量のアルコール飲酒、ストレス、喫煙なども原因の一つとされています。

脂質異常とは血液検査でコレステロールや中性脂肪などの脂質の量が基準値を大幅にずれた状態です。進行すると血液に含まれた脂質によって血液がドロドロになり、血管が細くつまったりするので動脈硬化を引き起こしやすくなります。

近年血液中の中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールなどが正常範囲であっても、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの命に係わる病気になる方が多くみられることがわかりました。そこでLH比といってLDL(悪玉)コレステロールをHDL(善玉)コレステロールで割り、その数値によっておおよその動脈硬化の進行度がわかるようになりました。

  • 1.5以下は血管内がきれいな状態。
  • 1.6以上~2.0未満は動脈硬化が疑われる状態。
  • 2.0以上は血栓が出来ている可能がある状態。

というように判定されます。血液検査の結果が基準値内であっても、一度LH比を計算してご自分の状態を知ることをお勧めします。

脂質異常症の治療の基本は食生活の見直しです。野菜の摂取不足、脂身の多いお肉、甘い物(糖分)、魚卵(たらこ等)、スナック菓子。これらを好んで食べていませんか?一度振り返ってください。脂=お肉と考える方が多いですが決してお肉は悪い食材ではありません。お肉に含まれる「脂」は人体を構成する臓器=細胞を作る材料の一つです。質=赤身と脂のバランス、量=1人分を考慮し、食べ過ぎに注意して下さい。

教室でもお話しましたが食生活のお勧めは、やはり日本食です。一汁三菜に、果物、乳製品をプラスして、バランスのとれた食事が宜しいと思います。欧米食も良い面もありますが、歴史あるおもてなし料理「和食」を取り入れて頂ければ幸いです。

今回の試食は手軽なツナ缶を使い、DHAを取り入れた炊き込みご飯と、ひじき、えのき茸による食物繊維たっぷりのサラダです。もう一つのテーマ「庖丁をなるべく使わないメニュー」にしました。ぜひ一度お試しください。

料理
ツナと塩昆布の炊き込みご飯
料理
えのきだけのサラダ